*要らない人?* - 2007.08.17 Fri



デイサービスで
革細工で お財布を
作っている80歳すぎのおばあちゃまが いる。
「今度はここからここまで 打ってね」
とっても上手とは 言えないけれど
一生懸命 作っていらっしゃる。
今は ショートやディサービス等を 利用して
生き生きと 作業をしたり 皆とおしゃべりして
楽しみながら過ごすお年寄りの方が 多くなってきたよね。
お家に閉じこもっているより 健康的で
時間を見ながらの生活は いいこと。
その皮細工をしているおばあちゃまは
痴呆症ではないのに
家族から ボケているって言われつづけているって。
一種の暗示に かかってしまうのではないかと
心配しちゃう。
だから 革細工を していても
「またここ違った~ボケてるから」
って 自分で おっしゃるのよ~。
「あのね~ボケては いないよ~
ちょっと間違っただけ~ こうすれば直るから大丈夫」
って答えても
「ボケてるから 何にもできないのだって
家で言われる~」
って。
「みんなに迷惑をかけるので
ディサービスへは行けない。
施設に入所しなければいけないって 家族が言ってる」
って。
もう以前から お家には いらないひとで
出て行ってもらいたいばかりの 家族。
お家にいるときも
自分の部屋からは出ちゃ行けないって言われているんだって。
今は 施設も 充実している。
だけれど いらない人を 入れる所 じゃないんだよ。
まして 入所したくない人を 無理やりっていうのは・・・。
おばあちゃまは そんな家族のために お財布を
心をこめて作っている。
「こんな下手なお財布 ほしいなんて
思わないよね~」
「そんなことないよ~こんなに一所懸命作って
いるんだもん~愛が詰まってるよ~」
おばあちゃまとおしゃべりしながら
何だか矛盾な想いが 交差してくる。
どうして こんな掛け違いの家族に
なってしまうんだろう。
とっても 考えさせられる。
曇り顔のおばあちゃまに
「お財布の中に 2~3万円も入れといたら
み~~んなほしがるよ~」
周りも おばあちゃまも 大笑いする。
いつも 冗談で締めくくる。
毎日が
笑顔のおばあちゃまでいてほしい~~

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